『何かが始まりそうな予感だけが四六時中しているような
 そんな感じなの。わかるでしょ?』
『何の話?』
『もちろん夏よ。』

マイケルが死んで一年たって
ハヤブサが灰になってしまって
台風はいつまでたってもやってこなくて
僕らがまだ60円のアイスみたいだったころに
忘れてしまったような暑さの中で
僕らはまた夏に身を置いている。

『昨日のカレーみたいな人ね。』
『馬鹿にしてるの?』
『褒めているのよ、もちろん。』

それで
この時期の、なにか、せかされているような
そわそわするような感じは一生続くのだろうかとか
よくわからないことを考えて
今日はカレーを作っていた。
ただレシピ通りに
優等生がやるみたいに
野菜を切って作ったカレーも
量はともかく
おいしくて
カレー粉の偉大さには
いつも頭が上がらないような気持ちになってしまうのだけど
この夏の憧憬とあいまって
奇跡みたいに感じてしまう。

『線香花火だけで生きていけるって言ったの。あれは嘘だ。』

フジファブリックの志村が言ってたみたいに
夏はなにか、【儚さとかせつなさ】みたいなものがあるのは
もう間違いないのだけれど
(夏の夕立の後の匂いとか、誰かとみた花火だとか、
いつの間にかツクツクボウシに変わってる蝉の声とか
あの彼岸花とお線香の匂いとか。)
そんなものものを愛しく思うような感性を共有できることは
簡単なことではないように思うのだけど
実際この国は共有できてしまっているから
なんだかそういうところはすごいと素直に思った。最近。

『それで、ガリガリ君の品薄はいつになったら改善されるんだい?』

今『Undiscovered worlds』っていう
僕の詩集を作ってる。
もし興味のある人は言ってくれれば
お譲りしまーす。

ではアウフヴィーダーゼーエン!


コメント

重海老@heavyLobster
2010年8月4日7:38

ニクシィでも名前が大体変わらないえ

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