レガシーデッキ考察：UR-Delverその3
2013年9月26日 TCG全般 コメント (2)
各論：UR-Delverの土地構成について
一般的なUR-Delverの土地構成は
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《乾燥台地/Arid Mesa》
2《Volcanic Island》
3《島/Island》
3《山/Mountain》
の計18枚となる。(フェッチは小湖以外は半々に適当でいいです。)
色マナの要求がタイトであること
少ない土地枚数で瞬唱4枚を運用しなければいけないこと
発展の対価を採用することなどの理由から
クロックパーミッションにもかかわらず不毛の大地は不採用だ。
非常に美しく完成された構成である。
2色の利点を生かし、基本土地も多めに採用できるため
もみ消しや不毛の大地への耐性もある。
この構成で文句のない方は今回の記事は読み飛ばしていただいて構わない。
この構成とは違うUR-Delverの土地構成の最適解について今回は考察する。
序盤の安定はマジックの勝敗に大きくかかわる部分である。
一般的な土地構成よりも序盤の安定という点に重点を置く土地構成にすることで
より良い勝率を獲得できる可能性を追求してみたい。
具体的なより良い序盤の安定策としては以下である。
よりマリガンを少なくすること
より色事故を少なくすること
より安定して溶岩使いに序盤にエサを供給すること
これらを念頭に土地構成を行ったものがこちら。
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《乾燥台地/Arid Mesa》
3《Volcanic Island》
2《島/Island》
2《山/Mountain》
論点1：土地枚数19枚
土地枚数18枚という土地が少なめの構成において
当たり前だがマリガンの原因は土地が多すぎることよりは
土地が少なすぎることだった。
そしてその頻度は実際無視できるほど少ないとは言えなかった。
また紅蓮術士の採用によって全体的なマナレシオが上がったこと
サイドボード後のマナレシオ上昇への対応力も勘案し
土地枚数は19枚とした。
論点2：2《島/Island》 2《山/Mountain》
色事故を防ぐにはどうすればよいか。
簡単だ。
全部デュアルランドとフェッチにしてしまえばいいのだ。
しかしそうはいかない現実
不毛の大地対策と発展の対価の採用を考えると
最低限の基本土地は必要となってくる。
UR-Delverにおいて最低限の基本土地枚数とは何枚だろうか？
わかりやすい目安は瞬唱を唱えることが可能な3マナまで
基本土地を並べることができる枚数だろう。
では瞬唱ですべての1マナ呪文を使用できる最低限として島2,山1でよいか？
答えはNoで、溶岩使いが場にいるときや手札が赤いときは
山が2枚必要な場面も多い。
以上からUR-Delverにおいて最低限の基本土地枚数とは
2《島/Island》2《山/Mountain》である。
論点3：フェッチ12枚、ボルカ3枚
色事故を防ぎ、溶岩使いの能力をより安定してアクティベートさせるため
フェッチは従来より多めに採用した。
しかしシャッフルせずに土地を置きたい場面もあるためフェッチ以外の土地は
7枚程度は最低限必要と考える。
以上から土地構成は決まったね。
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4《乾燥台地/Arid Mesa》
3《Volcanic Island》
2《島/Island》
2《山/Mountain》
で行こうよ！！
続く。
第4回：
各論：カウンター選択
第5回：
各論；火力選択
第6回：
各論：サイドボード戦略
第7回：
実際の戦い方
予定。
コメント
4《乾燥台地/Arid Mesa》
である理由ってありますか？
あとマナ出るランドを8枚にすれば奇跡をSCMでフラッシュバックでできるんですけどどう思いますか？
4《乾燥台地/Arid Mesa》
である理由はデッキリストが短くなるくらいで特に大きな理由はないです。
サジカルをケアするならフェッチは散らしたほうがよいと思います。
積極的にサジカルが対戦相手からサイドインされるデッキでもないですが
マジックは何が起こるかわかりませんからね。
序盤には島が欲しいことが多いと思うので、青いフェッチの割合を多めにとっても良いと思いますが、これも何とも言えません。現在は半分半分の割合で困る場面もあまりないのでこの形です。
マナ出るランドを8枚にすれば奇跡をSCMでフラッシュバックでできることに関しては、あまり気にしなくてよいかと。
1:勝敗がつかないままこちらに8マナ並び
2:不毛されず
3:奇跡をSCMでフラッシュバックして
4:しかもその行為が勝敗につながる
という条件が必要で、それは無視できるほど低い可能性だと思います。
もちろん、調整の結果シャッフルせずに土地を置ける土地の増量が
必要と判断し、マナの出る土地が8枚となったのならば
副次的なメリットとしてSCMのフラッシュバックのことを考えてよいとは思いますが、それ単独でフェッチより弱い要素の多いマナの出る土地の増量には踏み切らないと考えます。